
ASOバターサンド
熊本に古くから伝わる郷土菓子「いきなり団子」をアレンジした「いきなり唐芋棒」や、「ASOバターサンド」「チーズまんじゅう」など阿蘇産のミルクやバター等をふんだんに使ったオリジナル洋菓子を製造販売する古今堂。原料はもちろん、商品のネーミングやパッケージも阿蘇へのこだわりを前面に出し、各商品は代表的な“阿蘇みやげ”として知名度を確立しています。
それらの商品は、工房の雰囲気を持つこぢんまりとした環境の製造工場で、手間のかかる手作業の工程をあえて積み重ね、手作り感覚を大切にしながら生み出されているのが特徴です。小ロット、多品種生産でバラエティ豊かな商品作りを展開しているのに加え、HACCPの取得にも取り組むなど徹底した品質管理を行い、食品メーカーとしても各方面からの信頼を集めています。
出展に際しては、「阿蘇」「手作り感覚」「小ロット・多品種生産」をキーワードに、数種類の看板商品の試食を行い、好評を博しました。
「材料や製法への問合せが多く、こだわりをプレゼンテーションするいい機会になった(営業課長・岩下忍さん・談)」と、手応えを実感された様子。また、今年3月の九州新幹線開業に合わせた九州物産展、九州観光キャンペーンに関連しての引き合いも多かったと振り返ります。
具体的には、商社系の食品流通小売業を通じ、生協への流通ルートが確立したこと、インターネット通販企業との間で商談が進んでいることなど、地道な成果が上がっており、同社の個性である「密度の濃いお取引」が実現しつつあるようです。

いきなり唐芋棒
地方銀行を媒介としていることに関し、同社では「銀行を通してアプローチや商談をする結果、営業自体がガラス張りになり、個々に営業する以上に信頼関係に基づいた取り引きができる(同岩下さん・談)」と見ています。また、銀行・企業の各上層部同士だけなく、現場レベルで、営業の実態を見てもらいながら話ができるのも大きなメリットといい、「かねて要望していたことなので、願いがかなった」と満足気です。
小ロット・多品種生産や手作りで小回りが利く体制を生かし、全国の原料を調達して各地のOEMやPB商品の製造に対応できるのも、同社の大きな特徴のひとつです。そうした営業展開の機会として、同社では本出展に加え、出展企業同士の交流会や見本市の機会があればいいと考えています。
「同じような思いと情熱を持つ中小企業同士がフォローし合って、個性を発揮し合いながら新たな商品開発の芽を探っていける可能性が高い(同 岩下さん・談)」という発想です。「地方」と「小回りが利くこと」を武器にした新展開に、大きな期待を寄せているとお話しくださいました。