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大政奉還で知られる二条城の北側、平安京の京域内である洛中と言われるエリアに蔵を構えております。京都の酒造りといえば伏見を連想されると思いますが、私どもはこの洛中にこだわり続け、酒造りをおこなっております。室町注記には旧京都市内に 300 軒あまり、佐々木酒造が創立した 明治 26 年 (1893) には、131 軒の蔵元がありました。この頃は伏見よりも洛中の方が蔵元の数も生産量も多かったのですが、時代とともにその数は減少し、現在では佐々木酒造のみとなりました。 日本酒は日本民族のすばらしい遺産です。お米を使い、精白と麹でいろいろな種類のお酒を造るというのは、日本人が世界に誇るべき伝統技術です。京都は建都千二百年の都。脈々と今に引き 継がれている伝統工芸、染と織、茶道、京菓子、それに京料理と酒。その歴史の流れのなかで、 小さな蔵ながらもこれからも本物という確かなものにこだわりを持って、誠実な酒造りを続けていきたいと思います。